ローズ・ステンドグラス|復刻を支える手仕事の舞台裏
先日ご紹介した、10年ぶりに復刻が決まった「ローズのステンドグラス」。
今日はその「メイキング(製作過程)」を少しだけ覗いてみませんか?
一枚のドアの中に納まる、小さなガラスの物語。 実は、こんな風に一つひとつ、丁寧に手作りで組み上げているんです。
製作動画是非ご覧ください。
ローズのステンドグラス製作メイキング
① 工房に広がる、硝子と鉛の世界
金属の匂いと情熱が漂う製作現場
まずは、製作の準備から。 作業台の上には、カットされた色とりどりのガラス片と、それをつなぐ鉛の線(ケイム)、そして愛用の道具たちが並びます。
完成した姿は優雅ですが、製作現場はまさに「工房」。 金属の匂いと、製作現場の空気が漂います。

② 実は、私が作っています
オーナーの原点「ものづくりへの大切さ」
この写真でハンダごてを握っている手。 実はこれ、オーナーである私自身なんです。
ウッドデポのドア製作全般は、今は信頼できる職人のチーフに任せていますが、この「ステンドグラス製作」だけは、創業以来ずっと私が担当しています。
元々「職人になりたい」という想いからスタートした私にとって、ものづくりは原点そのもの。 経営の仕事も大切ですが、こうして素材と向き合い、自分の手を動かして形にしていく時間は、「ものづくりの楽しさ」を再確認できる、なくてはならない大切なひとときなのです。

③ 熱と光をつなぐ「ハンダ付け」
機械には出せない温もりを宿す瞬間
バラバラだったガラスのピースを、一本の絵画にするための「ハンダ付け」の工程。 ここが一番のハイライトです。
ジジジ……という微かな音と共に、熱せられたハンダが溶け出し、鉛の継ぎ目を埋めていきます。
ガラスの形に合わせて溶接で整えていきます
あえて綺麗になりすぎない絶妙な感覚
機械でプリントしただけのガラスにはない「温かみ」は、この瞬間に生まれます。 作業中は余計なことを一切考えず、ただひたすらに、流れるように作り上げます。
④ ローズが「咲く」瞬間
アンティーク調ガラスが作る美しい「ゆらぎ」
赤いガラスと、緑の葉っぱ。 平面だったガラスたちが組み合わさり、そこに光が当たった瞬間、ハッとするほど鮮やかな「ローズ」が浮かび上がります。
私たちが使用しているガラスは、表面が波打っていたり、気泡が入っていたりするアンティーク調のもの。 だからこそ、光を通した時に「ゆらぎ」が生まれ、床に落ちる影さえも美しくなるのです。
完成。手仕事だけが持つ「重み」
こうして完成したのが、こちらのステンドグラスです。
写真越しでも、ガラスの表面の凸凹(デコボコ)とした質感や、鉛線の重厚感が伝わりますでしょうか?
ただの「建具」ではなく、人の手で時間をかけて作られた「作品」をドアに入れる。 それは、毎日触れるドアノブの感触や、ただいまと言う瞬間の景色を、ほんの少し贅沢なものにしてくれます。

製作風景を見て、ステンドグラスがもっと好きになる
「可愛い!」だけで選ぶのも素敵ですが、 「あぁ、オーナーが原点を大切にしながら、こんな風に作っていたな」 と思い出しながら眺めていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
10年の時を超えて復刻したローズ・ステンドグラス。 ぜひリビングドアにいかがでしょうか。
