本物志向の空間づくり|真鍮無垢材が持つ「育てる楽しみ」
最近の店舗設計や注文住宅、古民家再生の現場では、メンテナンスのしやすさから「メッキ仕上げ」の金物が選ばれることが多くあります。しかし、本物志向の空間づくりを目指すなら、ぜひ知っておいていただきたいのが、真鍮無垢材が持つ「育てる楽しみ」です。
1. 真鍮ドアノブ:あなたの掌(てのひら)で育てる究極の贅沢
歳月と共に自らの手で素材を磨き上げる「経年美化」
WOOD DEPOTがおすすめする真鍮ドアノ:ヴィンテージブラック(黒染め仕様)は、使い込むほどにその表情を劇的に変えていきます。
始まりの表情: お店や住まいに迎え入れた当初は、マットで落ち着いた暗褐色の「黒染め初期色」をしています。
日々の変化: 毎日、開店準備で握り、あるいは「ただいま」と家族を迎え入れるために回す。その繰り返しのなかで、あなたの手のひらとの摩擦が生まれます。
黄金の輝き: 数ヶ月後、よく触れる部分の黒染めが少しずつ剥がれ、本来の素地色である「金色」が徐々に露出してきます。
抜群の耐久性: 素材そのものが非常に頑丈なため、対応年数は数十年と長く、壊れにくいのが特徴です。
この、歳月と共に自らの手で素材を磨き上げていく現象こそが「経年美化」です。日々の歳月を自らが感じ、体感できる。これは無機質な工業製品では決して味わえない、あなただけの究極の贅沢と言えるでしょう。

2. メッキドアノブ:完成された均一美と、その後の課題
安定した質感と引き換えに訪れる「陳腐化」
一方で、金属の表面を薄い膜で覆う「メッキ仕上げ」には別の特徴があります。
安定した質感: 新品の時は非常に美しく、手入れをせずとも均一な輝きを保ちます。初期コストを抑えたい新築住宅や、定期的な内装変更を前提とした店舗リフォームでは心強い味方です。
経年の変化: しかし、長く使い込むと表面のメッキが剥がれ、中から全く異なる金属が露出してしまいます。
耐用年数: 一般的に数年でメッキの劣化が進みやすく、構造的にも真鍮無垢に比べると壊れやすい傾向にあります。
陳腐化の懸念: メッキが剥がれた状態は、素材の味というよりは「劣化」と捉えられやすく、時間の経過と共に魅力が損なわれる(陳腐化する)運命にあります。

3. 「本物」の素材に干渉する満足感
空間に圧倒的な説得力を与える「熟成」の魅力
工業化された無機質で味気ない材料が主流の現代において、人の手によって熟成していく真鍮は、空間に圧倒的な説得力を与えます。
木製ドアと真鍮ドアノブの組み合わせは、傷のひとつや変色さえも「お店の歴史」や「家族の記憶」という物語に変えてくれます。誰かがドアノブを握るたび、その馴染んだ質感からあなたのこだわりが伝わるはずです。

真鍮新色:アンティークブラウン色 ※まだ、未公開品の為、ご要望の際はお申し付けくださいませ。
まとめ:価値観で選ぶ、あなたのためのドアノブ
「古くなる」ことを恐れるのではなく、「美しく変わっていく」ことを愉しむ。そんな視点が、感度の高い大人に選ばれる上質な店舗や、愛着の深まる住まいづくりへと繋がります。
真鍮ドアノブ・・・57,200円: 単なる部品ではなく、数十年という長い年月を共に歩める頑丈さを持ち、建物と共に深みを増していく「一生の家宝」として使い続けられる価値のある選択です。
メッキドアノブ・・・7,150円: 数年単位でのリフレッシュを前提としつつ、初期費用を抑えて完成時のシャープな美しさを手軽に手に入れられる、非常にコスパに優れた選択です。
それぞれが持つ特徴は対照的です。高価な真鍮が育てる喜びと満足をくれる一方で、メッキには手軽さという利点があります。大切なのは、どちらが優れているかではなく、あなたの主観や理想とする空間のあり方に、どちらが合っているかという選択です。
WOOD DEPOTでは、あなたの価値観に寄り添う、こだわりのドアノブを取り揃えております。


