CONTENTS|目次
- 一年でいちばん、静かな数日間
- 夏の木製ドアは、少しだけ饒舌になる
- 帰省先で、実家の玄関を思い出した方へ
- 「秋のオープンに間に合いますか」——このご質問への、正直なお答え
- お盆期間のご見学について(完全予約制)
- 送り火のあとに、残るもの
一年でいちばん、静かな数日間
朝から蝉の声が降りしきって、昼過ぎには入道雲が立ち上がる。店先の暖簾が熱を含んだ風に揺れて、夕方には夕立の匂いがする——そんな八月です。
商いをされている方にとって、お盆は必ずしも「休み」ではないかもしれません。それでも一年を通してみれば、この数日間は少しだけ時間の流れがゆるみます。取引先からの連絡が止まり、工事の音も遠のく。頭の中に、ようやく余白ができる時期です。
その余白を、お店の「顔」を考えることに使ってみませんか。
ウッドデポでは、店舗改装・リノベーション・古民家再生・新築を本気で計画されている方に向けて、お盆期間のショールームを完全予約制でお開けしています。

夏の木製ドアは、少しだけ饒舌になる
木は、生きていた素材です。だから湿度に反応します。
「夏は膨らんで閉まりにくくなるのでは」「反ってしまわないか」——木製ドアを検討される方から、ほぼ必ずいただくご質問です。カタログの数値やウェブの文章では、正直、この不安は消えません。
だからこそ、一年でもっとも湿度の高いこの時期の見学には意味があります。実際に手をかけて開け閉めしていただければ、木がどう振る舞い、どう納まっているのかが、言葉を尽くすより早く伝わります。夏の木製ドアは、いつもより少しだけ饒舌です。
書籍の知識や画像だけでなく、強い夏光のもとで木目の陰影を感じていただく機会でもあります。
- 真鍮のノブが、時間をかけて曇っていく色
- 鉄のハンドルに、少しずつ深みが増していく様子
- 踏まれ、触れられたキックプレートが帯びる艶
新品の状態ではなく、数年という時間をくぐった実物をご覧いただけるのが、ショールームの本当の価値だと思っています。工業製品にはない、素材が育っていくよろこび。これは写真では、どうしても伝わりきりません。
帰省先で、実家の玄関を思い出した方へ
お盆になると、ご実家に戻られる方が増えます。
久しぶりに開けた玄関の建具。立て付けの悪くなった引き戸。日に焼けた土間と、そこに置かれたままの下駄箱。ご家族と「ここ、そろそろどうにかしないとねえ」という話になった——そんなお声を、この時期は本当に多くいただきます。
祖父母の代から使われてきた家を、店舗として生まれ変わらせたい。そういうご相談も少なくありません。
ただし古民家は、一軒ごとに条件がまったく違います。柱の位置、開口部の寸法、傾き、下地の状態。「この扉が付けられるかどうか」は、現物を見ないと誰にも断言できません。帰省中に撮った写真が数枚あるだけでも、話は具体的に動き出します。スマートフォンの中に眠っている写真を、そのままお持ちください。
「秋のオープンに間に合いますか」——このご質問への、正直なお答え
木製ドアは、棚から出して送る商品ではありません。一枚ずつ、仕様を決めてからお作りします。
打ち合わせがあり、製作の期間があり、現場での工事があります。秋の行楽シーズンや年末に合わせて店を開けたいとお考えなら、逆算していくと夏のうちに方向性を決めておくのが自然な流れになります。
とはいえ、必要な期間は仕上げの種類やサイズ、現場の状況によって変わります。ここを一般論で「◯ヶ月です」とお伝えするのは、かえって不誠実だと考えています。
お客様の計画に対して、いつまでに何を決めればよいのか。これは木製ドアコンシェルジュの北村が、直接お話をうかがったうえでお答えします。お電話をいただければ、その場でおおよその道筋をお伝えできます。遠方でご来場が難しい方も、まずは声を聞かせてください。
お盆期間のご見学について(完全予約制)
一組ずつ、じっくりお話をうかがいたいと考えております。そのため人数を絞った完全予約制とさせていただきます。
ご見学いただける日
お盆期間中:8月14日(金)、8月15日(土)8月16日(日)
こんな方に
店舗の改装、リノベーション、古民家の再生、新築の玄関まわりを検討中の方
お持ちいただけると話が早いもの
図面、現場の写真、雰囲気の参考にされている画像など。三種類あるヴィンテージ仕上げのうち、どれがその空間に馴染むか、実物を見比べながらご提案します。
内開きか、外開きか
道路境界線がぎりぎりの立地。シャッターとの干渉。開いた扉が歩道にかかる問題。店舗ならではの厄介な条件は、その場で図面を広げて一緒に解いていきましょう。
送り火のあとに、残るもの
お盆が明ければ、また忙しい日々が戻ってきます。
その前のわずかな時間に決めたことが、これから何年も、お客様を迎え続ける一枚になる。玄関ドアとは、そういうものだと思っています。
無機質な建材に囲まれた空間ではなく、年を重ねるほどに深くなる場所を。そう願われるオーナー様に、この夏お会いできることを楽しみにしております。
【ご見学のご予約はこちら】 → コンタクトフォームより(※お電話でのご相談も承っております。お気軽にお声がけください。)