木製ドア一枚が引き起こした、空間デザインの連鎖爆発
こんにちは、WOOD DEPOT の北村です。
本日は、前回に続き「BARBER SHOP TSUDOI」様の改装プロジェクト、その完結編をお届けします。
当初、オーナーであるマスターの計画は極めてシンプルなものでした。「入り口のドアを、いいものに変えたい」きっかけは、たったそれだけだったはずです。
⚫︎Before

しかし、実際にWOOD DEPOTの木製ドアが現場に届き、枠に収まった瞬間、マスターの中で何かが弾けました。それは、たった一枚の扉が引き起こした「革命」の物語です。
■ 構想爆発。「木製ドアの交換」がすべてのトリガーだった
本物の木製ドアが持つ「空間を要求する」引力
「最初はドアだけのつもりでした。でも、このドアがついた瞬間、思ったんです。『これじゃあ、他の部分がドアに負けてる』って」
マスターはそう振り返ります。そう、本物の木製ドアには不思議な引力があります。重厚な質感、圧倒的な存在感。それらが空間に入った途端、「木製ドアが空間を要求する」のです。

木製ドアがすべての始まりだった。マスターの満足げな表情が物語る「本物」の手応え。
「この木製ドアに相応しい壁は? 床は?」扉が司令塔となり、長年マスターの中で眠っていた「本当にやりたかった店」の構想を一気に引きずり出しました。もはや部分的なリフォームでは収まらない。木製ドアが、マスターの改装魂に火をつけたのです。
■ 木製ドアが「普通の床」を許さなかった|ミッドセンチュリーの調和
ドアから逆算された「必然」のインテリア選択
ドアを開けたその先。そこには、当初の予定にはなかった劇的な変化が広がっていました。

まず目に飛び込んでくるのは、白と黒のチェック柄の床。そして壁面を彩る、ヘリンボーンのウォール。これは単なるデザインの好みで選ばれたのではありません。「この重厚な扉を開けた先に、普通の床では釣り合わない」という、ドアから逆算された選択です。

もし入り口が最初に付いていたアルミサッシだったら、ここまで内装にこだわる必要はなかったかもしれません。本物の木製ドアが、空間の基準を一気に引き上げたのです。
■ 道具選びの哲学|アストロプロダクツと木製ドアの世界観
ヴィンテージ感に呼応する「男の道具」
空間が変われば、置くものも変わります。木製ドアが放つ「ヴィンテージ感」や「男臭さ」に呼応するように、備品選びにも妥協がなくなりました。

既製品の綺麗なキャビネットでは、このドアが持つ「野性味」には似合いません。そこでマスターが選んだのは、なんと「アストロプロダクツ」の工具箱。本来は整備工場のアイテムですが、この空間にはこれ以上ないほどフィットしています。
■ 「これがやりたかった店だ」。顧客が見抜いたオーナーの覚悟
フェイクを許さない、深い信頼関係を築く場所
この店には、象徴的なエピソードがあります。休憩スペースに鎮座する「ホンダ・モンキー」。実はこれ、お客様と一緒にイチから組み上げた一台なのだそうです。


髪を切るだけの関係を超えて、客とバイクを作るような「本気の付き合い」をする店。そんな深い信頼関係を築く場所に、フェイクな入り口は許されません。改装後、常連のお客様はこう言ったそうです。「マスター、これが本当にやりたかった店なんだね」

完成したファサード。この一枚の扉から、すべての物語が始まった。
あなたの店も、ドア一枚から革命を起こしませんか?
「入り口だけ変えても、そんなに変わらないだろう」もしそう思っているなら、それは大きな間違いかもしれません。本物の木製ドアは、空間を変え、意識を変え、集まる人さえも変える力を持っています。






