2017年12月15日(金)
愛用の道具
あっという間に12月も半ばになり、今年も残すところあと少し。
毎年ショールーム前に流れる瀬田川に渡り鳥達がやってくると
本格的な冬が始まるなぁという気持ちになります。
2017年はみなさまにとってどんな年でしたでしょうか?
ウッドデポでは、新しい商品やサービスがラインアップにどんどん加わった
動きのある一年だったと思います。
先日リリースされた、何十年も経過したかのようなアンティークな雰囲気を纏う
ヴィンテージフィニッシュ インダストリアルアイアン格子ドア
また、この他にも塗り重ねられたペイントが剥がれたような質感を再現した
アンティークフィニッシュもあり、これらはご注文をいただいた後に職人が1枚1枚手作業で加工致します。
さて、本日はそんなエイジングの特殊仕上げを施すウッドデポの工房で使われている
職人愛用の道具をご紹介したいと思います。
ちょうど工房をのぞいた時には、水性塗料の塗装作業をしているところでした。
オプションになりますが、ドアと一緒にご購入いただくと塗装済みの状態でのお届けとなります。
※画像は塗装直後のものになり、塗装が乾くと三分艶ぐらいに落ち着きます。
今回は水性塗料のアコースティックホワイトを使用した、味わいのある刷毛目が特徴の『ラフフィニッシュ』
こちらもウッドデポオリジナルの塗装方法で、あえて時間をかけてハンドメイド感を残す方法を取っております。
不均等にならんだ刷毛目が、人の手で塗られていることを物語っております。
職人がこの作業に使っている刷毛を一枚画像に納めました。
過去にウッドデポでも販売のあった水性塗料用の刷毛になります。
残念ながら現在は塗料メーカーが取り扱いを終了してしまい入手ができないそうです。
使用感は、塗料の粘り気に負けないコシがありキレイに伸びる刷毛だそうです。
代替え品が無いため、やはりこの刷毛が無いと不便だと職人は話しておりました。
そしてもう一台、クラフトマン中川謹製のドアノブ加工機のご紹介です。
以前、クラフトマン中川のコラムでDIY向けにハンドツールを使ったドアノブ加工をご紹介しておりましたが、
ドアノブのオプション加工を頂いた場合、より高い精度で安定した仕上がりにするためオリジナルのマシーンを使用しております。
安定して効率的に作業が行えしかも仕上がりもキレイと、三拍子揃った加工機です。
このマシーンもクラフトマン中川にとっては、なくてはならない相棒とのことで
この日も相棒と一緒にキレイなノブ穴を開けておりました。
やはり職人さんは一人一人、美学を持って作業を行ってるんだなぁと
普段使っている道具を見せてもらってしみじみ感じました。
なぜ、そのこだわりの道具を使っているのかのバックグラウンドを知ると
より一層その手で生み出された商品に愛着が湧いていきます。
この日も、塗り終わって梱包されたドア達に、「可愛がってもらうんだよ〜」と
思わず声をかけてしまいました。
最後に小関のかつての愛用道具をご紹介して、今回のコラムを〆させていただきます。
最近は、主にこのコラムを打っているパソコンがお仕事の相棒なんですが、
学生時代の相棒は、制作を行っていたこの鉋になります。
洋鉋になるので、日本の木製の鉋と違いスチール製の(良く言えば)重厚感溢れる一品です。
使用する方向も、和鉋の『引く』動作に対してこちらは『押して』使います。
この違いについては諸説あるみたいですが、肉食で大柄な欧米人に比べ体の小さかった日本人には
押す動作よりも引く動作の方が合っていたため、ノコギリなども含めて道具自体が軽く、引いて切る道具が多いそうです。
久しぶりに箱から開けたので、サビていないかと心配でしたが特に不具合もないようで安心しました。
ちょうど本棚を作ろうと考えていたので、久しぶりにこの鉋とコンビを再結成してものづくりを楽しみたいと思います。
ウッドデポでは、お施主様自らDIYにてドアの取付や塗装をされる場合、作業時のご不安が少なくなるよう
お電話でアドバイスさせていただく、『安心サポート』を行っております。
より一層ドアに愛着がわきますので、このサービスをご活用いただき、ご自身での取付・塗装にチャレンジしてみてくださいね!