2016年7月22日(金)
京都の夏。特等席で楽しむ祇園祭。
みなさま、こんにちは。スタッフ小関です。
ジメジメとした梅雨が明けて、暑い夏がやってきましたね。
京都の方がよく祇園祭が終わると梅雨が明けると話されるのですが、
2016年はまさにその言葉通りの梅雨明けとなりました。
祇園祭は日本三大祭りの一つとして、全国的に有名ですね。
7月1日から31日までの一ヶ月間続くお祭りで、
一般には山鉾巡行と前夜祭として行われる宵山が祇園祭として認知されてるようです。
一昨年より後祭が復活して2部制となり、前祭の17日・後祭の24日には各鉾町より
山鉾が移動し、京都の大通りを巡行します。また、今年の前祭は日曜だった事もあり
前夜祭の宵山へは、32万人の見物客で賑わったそうです。
さて、そんな大きなお祭りである祇園祭に
僭越ながら今年は曳き手として参加させて頂きました!
担当させてもらった山鉾は【伯牙山/はくがやま】です。よくニュースで放送される
巡行の先頭を走る長刀鉾に比べると、小振りですが重量は520kgとどっしりしてます!
伯牙山はご神体である、琴の名手・伯牙が、琴の音をよく理解してくれる友人・鐘子期の
死を聞いて、琴の弦を断ちそれ以降琴を弾く事がなかったという中国の故事に由来しています。
そのため別名、【琴破山/ことわりやま】とも呼ばれております。
そして、7月17日の早朝に伯牙山がある杉本家住宅に集合
着付け〜出発準備を行い、あいにくの小雨降る中での出発となりましたが
新町通より四条通りへと進みました。
前祭は全23基の山鉾がくじ取り式で決まった順番に巡行する為、
14番目の伯牙山は鶏鉾が出てくるまで室町通前で待機でした。
鶏鉾が登場し、その後を追う形で四条通を東に進みます。
四条堺町に巡行の順番がくじ取り式で決まった順に守られているかチェックされる、
くじ改め処がありそこで奉行に扮した京都市長へくじを見せる儀式です。
この後、辻まわしのない山には一番の見せ場になる一回転があります。
※【辻まわし】・・・基本山鉾はまっぐにしか進めないので、小型の山は持ち上げて方向を変更しますが、大型の山鉾は持ち上げる事ができない為、車輪の下に竹をしき、水を撒いて曳き手がかけ声に合わせて一気に曳く事によって少しずつ方向転換する事を辻まわしと言います。
曳き手15人がタイミングを合わせて、反時計回りに360度回転します。
過去には3回転とかもされた事があったそうですが、現在では1回転のみとなっているそうです。
四条通を河原町まで進みあとは御池通までひたすら北上です。
途中、堀川高校の可愛いお嬢さん方が給水ポイントで冷たいお茶を持ってきてくれました。
その後は、御池通を西に進み新町通に差しかかったところで巡行終了となり各山鉾、自由解散となります。
※曳き手の巡行中の撮影は一切禁止となってる為、画像が撮られず申し訳ありません。
鉾町へ戻るルートは各山鉾自由となるため、新町通を中心に山鉾渋滞が発生します。
ですがこの解散ルート、実はかなり近くで山鉾を見られるので穴場観覧ポイントになってます。
ゆうゆうと大通りを巡行していた山鉾が道幅いっぱいに障害物をよけながら鉾町に戻る姿は
非常に臨場感があります。
そして、鉾町に戻ると地元の方から「おかえり〜。ご苦労様〜。」と暖かいお声をかけて頂けました。
到着後、衣装を着替えて帰る際に、お赤飯と手ぬぐい(または、ちまき)を頂きました。
伝統ある祇園祭に参加する事ができて、本当に感激の一言でした。
あの、興奮は今思い返しても胸が熱くなる経験でしたので、
また来年も、是非参加できるように健康に気をつけて生活していこうと思いました。