2015年5月26日(火)
素焼きテラコッタタイルの魅力
【お詫び】 こちらの記事でご紹介させていただきましたテラコッタタイルは、2015年7月をもちまして廃番となりました。
ウッドデポからはご購入いただけなくなりましたが、素焼きテラコッタタイルをご検討のお客様に、
記事が少しでもお役に立てば幸いです。 2015.07.13.
ウッドデポでお仕事をするようになり、
本当に恵まれているなと思うこと。
ウェブサイト用のバナーをデザインしたり、
文章を考えている時、
たまに「うーーーっ」と煮詰まってしまうことがあります。
そんなとき、
アトリエに漂う何かが、かならず助けてくれるのです。
それは窓の外に広がる川の流れだったり、
いつも店内で流れているjazz radioだったりするのですが、
なによりの癒しは、この空間です。
自然素材につつまれている安心感は、
ちょっと説明しづらいのですが、
たしかに心に落ち着きをあたえてくれるように思います。
木製ドア、パイン材の無垢フローリング、漆喰の壁。
そして、テラコッタタイルの床です。
ウッドデポのテラコッタタイルは、メキシコ製。
手作りなので、それぞれ微妙な凹凸や色ムラなど表情の違いがあるのですが、
それこそが魅力です。
日々「あーいいなあ」と思うのです。
室内では、やさしい足触りが魅力です。
とくに裸足で歩いてみた感じ、気持ちいいんですよ。
(いえ、普段裸足で仕事しているわけではありませんよ?)
夏場はひんやり、
冬場は、なぜかいやな冷たさがしないのです。
そして玄関では、汚れ方が、良い。
近くで見ると、こんな感じ↓。施工から6年が経過しています。
木の葉が舞い込んでいる日も、汚くない。
むしろ絵になる。
そんな汚れ方と感じます。
テラコッタタイルの汚れに関しては、
お客様より度々お問い合わせをいただきます。
確かに、一般的なエクステリア用タイルに比べると、
汚れやすいのだと思います。
ウッドデポではたまに濡れぞうきんで拭く程度のお手入れですが、
汚れを気にされる方は、定期的にワックスを塗布しなおす必要がありそうです。
テラコッタタイルの汚れついての、
1つの考え方なのですが…
たとえば玄関のたたきにテラコッタタイルを使いたいとして、
他の素材はどうでしょうか。
壁が漆喰、床が無垢フローリングのオイル塗装、
といったように自然素材同士でコーディネートされていれば、
テラコッタタイルの汚れはほとんど気にならないのではないでしょうか。
他の素材もいっしょに仲良く古びていってくれるからです。
それが、味です。
いっぽう汚れにくい新建材のなかにポン、と
テラコッタタイルがあると、たしかに汚れは目立つかもしれません。
汚れ方、古び方がちがいます。
素材、建材の選び方全般に言えることですが、
色や形だけでなく、素材感にも相性があります。
でも、
いろいろな取捨選択の上、
他の材料がビニールクロスや積層フローリングなど、
新建材になったとしても、
センスの良いグリーンを育てて、
エクステリアや玄関ホールのアクセントにしたり、
(グリーンとテラコッタは、お互いとても引き立てる取り合わせですよね)、
アンティークの小椅子を置いてみたり。
ちょっとしたテクニックで、
テラコッタの汚れを「味」に変えることができます。
テラコッタタイルが汚れても、「いいかんじ」のお家。
そんなお家が作れたら、とても素敵ではありませんか。
アンティークの家具やドアなど、古き良きものがお好きな方なら、
きっとうまくつきあっていける素材だと思いますよ。