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2015/01/20
更新日:2026/06/03
木製ドアの凹み傷を自分で直す方法!無塗装ドアの簡単補修ステップ
木製ドアの傷(凹み)を補修する前に
運搬中や施工中、塗装前(ドア取付前)の木製ドアにうっかり傷が入ってしまった——。
「新品のドアに取り換えないといけないの?」とあきらめてしまうのは、とてももったいないです!本物の木(無垢材)で作られたドアなら、職人でなくても、おうちにある道具を使って自分で綺麗に直すことができます。
今回は、誰にでもできる木製ドアの簡単な凹み(打痕)補修方法をプロの視点からご案内いたします。
【ご注意ください】
本記事でご紹介するのは、「無塗装のドア」についた「凹み(打痕)」の補修方法です。
もし、木肌が削れてしまっている「えぐれ傷」の場合は、補修方法が異なります。えぐれ傷の直し方は、こちらの記事「木製ドアのえぐれ傷の補修方法」で詳しく解説していますので合わせて参考にしてください。

今回補修する傷の状態はこちらです。
- 傷の大きさ:約1cm
- 傷の深さ:2〜3mm
- 傷の種類:物をぶつけて凹んでしまった打痕(あて傷)

用意するもの
補修に使う道具は以下の4つだけです。すべてホームセンターで手軽に調達できます。
- サンドペーパー(紙やすり)180番(※これより粗いものは削り跡が残るため避けてください)
- ヒートガン(家庭用のドライヤーでも代用可能です)
- 水の入った紙コップ
- 小さく切ったウエス(3cm×3cm程度)(またはティッシュペーパーなど水分をよく吸う素材)

簡単3ステップ!補修手順
STEP 1|水分を含ませて木繊維を膨張させる
ウエスに水をたっぷり含ませて、凹み傷の上にピタッと当てます。そのまま30分〜1時間程度放置してください。
打撃によってギュッと凝縮してしまった木の繊維に水分を吸収させると、元に戻ろうとして自ら膨張します。これが合板にはない、自然素材(無垢材)ならではの素晴らしい生きている性質です。時々ウエスをめくって膨らみ具合を確認し、ほぼ平ら(まだ少し傷が目立つ段階でOK)になったら次の工程へ進みます。

STEP 2|しっかり乾燥させる
水分を吸って膨らんだ部分を、ヒートガン(または家庭用ドライヤー)で乾燥させます。近すぎる距離で長時間熱風を当てると木部が焦げてしまう原因になるので、少し離して様子を見ながら乾かしてください。
完全に乾燥させると、傷部分がさらに元のフラットな状態に近づきます。一時的に水分によるシミのような跡が残りますが、次のやすりがけで消えるので心配いりません。

STEP 3|やすりがけで表面を美しく整える
仕上げにサンドペーパー180番を使い、傷があった部分とその周辺を均等に優しくやすりがけします。
100番などの粗いペーパーは削り跡が目立ってしまい、逆に削りすぎるとそこだけ新たな凹みになってしまいます。必ず180番を使い、傷跡を指先で確認しながら表面を薄く撫でるように削っていきましょう。


補修完了!
いかがでしょうか?あんなに目立っていた凹み傷が、ほとんどわからなくなりました。目を凝らしてよく見ればかすかに跡が確認できるかもしれませんが、日常使いで気になるレベルではありません。このあと塗装を施せば、さらに馴染んで綺麗な仕上がりになります。

塗装済みドアの傷は「味」?木製ドアならではの魅力
今回の方法は「無塗装」のドアを対象としたものでした。では、すでに「塗装が施されたドア」や「何年も使い込んでいるドア」に傷がついてしまった場合はどうすべきでしょうか?
もちろん、塗装を一度剥がして大がかりな補修をすることも可能ですが、私たちはその傷をぜひ「住まいの歴史」や「家族の思い出(味)」として捉えてみてほしいと考えています。
本物の木には、美しい木目模様があります。日々の中で刻まれる小さな傷や凹みは、時間が経つにつれて木目の模様や色の深み(経年変化)と調和し、不思議と馴染んでいくものです。人工物のドアについた傷はただの「劣化」に見えてしまいますが、木製ドアの傷はアンティーク家具のような独特の「風合い」へと育ちます。
子供が小さかった頃につけた傷、うっかりおもちゃをぶつけた跡——。それらをおおらかな気持ちで愛せることこそが、木製ドアを選ぶ最大の魅力であり、贅沢な愉しみ方なのかもしれません。
「それでもやっぱりこの傷が気になる……」「自分のドアは塗装済みだけど、どうにか直せない?」とお悩みの方や、ご自身での作業に少しでも不安が残る方は、どうぞ一人で抱え込まずにWOOD DEPOTまでお気軽にお電話でご相談ください。木製ドアのプロが、お客様のドアの状態に合わせた最適なアドバイスをさせていただきます。
よくある質問|木製ドアの傷の補修について
- Q. この補修方法は塗装済みのドアにも使えますか?
- A. いいえ、本記事の方法は無塗装のドア専用です。塗装済みのドアは塗膜が表面を覆っているため、水分が木材に浸透しにくく、この方法では効果が出ません。塗装済みドアの傷が気になる場合は、WOOD DEPOTまでお気軽にご相談ください。
- Q. えぐれ・はくり傷(木肌が削れた傷)にも同じ方法で直せますか?
- A. いいえ、本記事の方法は凹み(打痕)専用です。木肌が実際に削れてしまっている「えぐれ・はくり傷」は、水分で膨張させる方法では対応できません。えぐれ・はくり傷の補修については、「木製ドアのえぐれ・はくり傷の補修方法」の記事をご参照ください。
- Q. やすりがけ後に塗装はしたほうがいいですか?
- A. はい、補修後に塗装を施すことをおすすめします。塗装することで補修跡がさらに目立たなくなり、木部の保護・防水効果も高まります。WOOD DEPOTでは木製ドア用の塗料も取り扱っておりますので、塗料一覧ページもあわせてご覧ください。
- Q. ドライヤーとヒートガン、どちらがおすすめですか?
- A. どちらでも対応できます。ヒートガンのほうが短時間で乾燥できますが、家庭用ドライヤーでも十分です。ただし、近づけすぎて長時間当てると木部が焦げる原因になるため、少し離した距離から様子を見ながらご使用ください。
- Q. 補修後、また同じ場所に傷がつきやすくなりますか?
- A. 適切にやすりがけを行い、その後塗装を施せば木部の強度は変わりません。補修箇所が特別に弱くなることはなく、通常どおりご使用いただけます。