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2015/04/30
更新日:2026/09/02
木製玄関ドア塗装ガイド|おすすめ塗料の選び方と塗り方
CONTENTS|目次
- 木製玄関ドアはなぜ塗装が必要?
- 塗装するタイミングの目安
- ウッドデポ推奨の自然塗料について
- 塗料の必要量の計算方法
- 木製玄関ドアは自分で塗装できる?
- 塗装手順と専用ブラシをおすすめする理由
- 拭き取り・2回目塗り・仕上げ
- メンテナンス前後の比較(BEFORE / AFTER)
- よくある質問
木製玄関ドアはなぜ塗装が必要?
木製ドアが傷む最大の原因は、じつは「木材そのものの弱さ」ではなく「雨に濡れ続ける環境」です。当店オーナーの実家では、京都という高温多湿な環境でありながら、再塗装ゼロ・メンテナンスなしで38年間現役を続けている木製ドアがあります。その理由は、庇(ひさし)の出幅が約1,000mmあり、雨がドア面に直接当たらなかったことでした。
裏を返せば、庇が浅い・ない環境では、塗装によって表面を保護することが防腐の代わりの役割を果たすということです。塗装は「見た目を整えるための作業」ではなく、庇が守りきれない紫外線・雨・湿気から木部を守るための、いわば「動く庇」のような役割を担っています。
塗装するタイミングの目安
「そろそろ塗り替えた方がいいのかな?」と感じたら、実は特別な道具がなくても、家にあるペットボトルと水だけで塗装タイミングを判断できます。
やり方はシンプルです。ペットボトルのキャップに小さな穴を開けて水を含ませ、ドアにかけてみるだけ。水が玉になって転がれば「まだメンテナンス不要」、表面にべたっとまとわりつくようであれば「塗装のタイミング」というサインです。
ウッドデポ推奨の自然塗料について
塗装作業に入る前に、今回使用する自然塗料の特長をご紹介します。
自然塗料(外装用ウッドステインプロテクター)の特長
- 湿度の高い日本の気候に対応した、高耐候外装用木材保護塗料です
- 撥水性に優れ、防腐・防カビ・防藻性能も備えています
- 塗装のメクレ・はがれが起きないため、塗り替え時に旧塗装を剥離する必要がなく、そのまま上塗りするだけで簡単にメンテナンスできます(ドイツ製塗料:オスモカラーより)
木製玄関ドアだけでなく、外部用木製家具・木部外壁・ウッドデッキなど外装全般に幅広く使える塗料です。

木製玄関ドアの塗料選び|浸透系(自然塗料)と造膜系の違い
■ 浸透系塗料(自然塗料)
木材に塗料が染み込むタイプ。木目や質感を活かしながら保護でき、塗り替え時に旧塗膜を剥がす手間がかかりません。ウッドデポでは屋外の木製玄関ドアに適した塗料として、この浸透系の自然塗料を推奨しています。
■ 造膜系塗料(ウレタン塗料など)
木材の表面に塗膜を作るタイプ。光沢のある仕上がりになりますが、経年で塗膜が割れたり剥がれたりすると、塗り替え前に旧塗膜を剥離する作業が必要になる場合があります。
木製玄関ドアの塗料を選ぶ際は、「屋外用であること」「木材に適していること」「撥水性・耐候性があること」「木目を活かせること」を基準に選ぶことをおすすめします。色付き・透明系の違いや仕上がりの質感も、実物を確認しながら選ぶと失敗がありません。
LINE UP
塗料の必要量の計算方法
「どれくらいの量を用意すればいいか?」という疑問を解消するために、かんたんな計算方法をご紹介します。
販売中の外装用自然塗料のデータ
- 小缶(0.75L):約9㎡を2回塗りできます
- 大缶(3L):約36㎡を2回塗りできます
- 参考塗布量:1Lあたり約12㎡(2回塗り)
計算例:ウッドデポの玄関ドアを2枚塗る場合
- 木製玄関ドア1枚の表裏面積:約4㎡(ガラス面を含むため実面積より大きめに計算)
- 約4㎡ × 2枚 = 予想塗布面積 8㎡
- 小缶(0.75L)が約9㎡塗れるため、使い切りの場合は小缶1缶で対応可能
オスモカラーは開封後2年以内に使い切るのが目安のため、今回のような塗布面積であれば、大缶(3L)よりも小缶で無駄なく使い切れるサイズを選ぶのがおすすめです。将来的な塗り直し分もまとめて購入したい場合は、期限内に使い切れる量かどうかを事前に確認したうえで缶サイズを選んでください。
大缶(3L)は、一度の施工で広い面積を塗る場合や、複数箇所をまとめて仕上げる場合に無駄なく使い切れるサイズです。
- 缶のフタをしっかり閉め、冷暗所で保管してください。
- 空気に触れると酸化硬化しやすいため、残量が少ない場合は小さな容器に詰め替えると長持ちします。
木製玄関ドアは自分で塗装できる?
結論として、木製玄関ドアの塗り替えはDIYでも可能です。ただし、ドアを取り外す必要がある場合や、下地の劣化が大きい場合は、無理をせず専門店へ相談することをおすすめします。
DIYで対応しやすいケース
- 色あせ・撥水性の低下など、表面的な劣化にとどまっている
- 塗膜の大きな剥がれや割れがない
- ドアを取り外さずに、その場で塗装できる状態である
業者への相談をおすすめするケース
- 木部の腐食や大きな割れがある
- ドアの建て付け(開閉)に不具合がある
- ドアを取り外しての作業が必要になる
木製ドアには反り・色あせ・傷など気になりやすいポイントもありますが、原因と対策を知っておくと判断がしやすくなります。詳しくはこちらもご参考ください。
必要な道具
- 自然塗料
- 塗装専用ブラシ
- ウエス(拭き取り用の布)
- 養生テープ・マスキングテープ
- ドアノブ等を取り外す工具
下地処理や養生など、塗装前の具体的な準備については、以下の記事で詳しく解説しています。
塗装手順と専用ブラシをおすすめする理由
塗装は「細かい部分から大きい部分へ」の順に進めます。
塗り残しや二度手間を防ぐために、この順序を守ることが仕上がりのポイントです。
塗装の順序
- A. 格子部分や塗りにくい細かな部分から塗装します
- B. 次に彫り込みやパネル部分を塗装します
- C. 上部框(かまち)など、やや大きな部分を塗装します
- D. 下部框など、最後に大きな面積の部分を塗装します

なぜ自然塗料用の専用ブラシをおすすめするのか
自然塗料は水のようにシャバシャバではなく、少しトロッとした粘り気のある液体です。
ホームセンターで販売している一般用塗装筆は毛にコシがないため、塗料を塗り伸ばしにくく、何度も重ねて塗る手間が増えてしまいます。広い面積になるほど効率が下がり、きれいな仕上がりにもなりにくいです。
一方、自然塗料用の専用ブラシは適度なコシとハリがあるため、塗料をスムーズに塗り伸ばせます。作業がはかどり、仕上がりもきれいです。
拭き取り・2回目塗り・仕上げ
拭き取り手順(塗装と同じ順序で)
- A. 格子部分など細かな部分から拭き取ります
- B. 彫り込みやパネル部分を拭き取ります
- C. 上部框など、やや大きな部分を拭き取ります
- D. 下部框など、最後に大きな部分を拭き取ります

夏場など気温が高い時期は塗料の乾きが早いため、Aを塗り終えたらBに進む前にAを先に拭き取るなど、状況に応じて調整してください。

■ 拭き取りをしなかった場合
塗料を塗り伸ばしただけの状態で乾燥してしまうと、筆むらがそのまま固まり失敗塗装になります。
■ 拭き取りをした場合(推奨)
筆むらがなくなり、木目を活かしたきれいな仕上がりになります。これがウッドデポ独自の塗装方法です。
※この拭き取りを用いた塗装方法は、木目を活かすためのウッドデポ独自の方法です。メーカー推奨の方法とは異なりますので、参考にされる場合はお客様の責任のもとで作業をお願いいたします。
2回目の塗り
1回目と同じ要領で2回目の塗りを行います。
木製玄関ドアは風雨・方角・地域・気候などさまざまな影響を受けます。厳しい外部環境に対応するため、2回塗りを行うことが重要です。
というのも、1回目の塗料は、その多くが木の内部に吸い込まれてしまいます。これは木が塗料を「飲み込んでいる」状態で、表面にはまだ十分な保護層ができていません。2回塗ることで表面に保護層が形成され、はじめて撥水・防腐・防カビの性能がしっかりと発揮されます。
また、1回塗りだけでは木の吸い込みにムラが出やすく、色がぼやけたり仕上がりが不均一になることがあります。2回塗ることで木目の表情を活かしながら、発色とツヤが均一に整います。
「1回目は木のため、2回目は表面のため」——この2工程がセットではじめて、木製ドアは外部環境に耐えられる仕上がりになります。

養生・マスキングの取り外し
塗装完了後、塗料が乾かないうちにすべての養生テープ・マスキングテープをはがします。
乾く前にはがすことで、マスキングしきれずに塗料が付着した金物やガラスの汚れも簡単に拭き取れます。

パーツの取り付け
ドアノブ・シングルシリンダー・パッキン等をもとどおりに取り付けて、作業完了です。


メンテナンス前後の比較(BEFORE / AFTER)
以上で塗装メンテナンスの完了です。
深みが出て落ち着いた雰囲気に。存在感のある木製玄関ドアに見事に復活しました。


BEFORE|メンテナンス前(塗装後5年経過)
すっかり撥水効果がなくなった状態です。
全体的に白っぽくなっていますね。
AFTER|メンテナンス後
撥水効果が復活しました。これで風雨にさらされても安心です。
さらに大切にお手入れを続けることで、月日とともに趣のある木製玄関ドアへと育っていきます。ますます愛着がわいてきますね。
今回のような塗装メンテナンスは既存のドアに施すものですが、これから木製玄関ドアの導入を検討されている方は、はじめから塗装・仕上げ済みの状態もお選びいただけます。
あわせて読みたい記事
よくある質問|木製玄関ドアの塗装について
- Q. 木製玄関ドアは自分で塗装できますか?
- A. 表面的な色あせや撥水性の低下程度であれば、DIYでの塗り替えは可能です。ただし、木部の腐食や大きな塗膜の剥がれがある場合、ドアを取り外しての作業が必要な場合は、専門店への相談をおすすめします。
- Q. 木製玄関ドアにはどんな塗料がおすすめですか?
- A. 屋外用で、木材に浸透するタイプ(浸透系・自然塗料)がおすすめです。木目を活かしながら保護でき、塗り替え時に旧塗膜を剥がす手間もかかりません。ウッドデポでは高耐候タイプの自然塗料を推奨しています。
- Q. 木製ドアには屋外用塗料を使うべきですか?
- A. はい。木製玄関ドアは紫外線や雨風に直接さらされるため、屋外使用に対応した塗料を選ぶことが重要です。室内用の塗料は耐候性が十分でない場合があります。
- Q. 雨の日でも塗装できますか?
- A. 雨天時の塗装はおすすめできません。塗料がしっかり乾燥する前に湿気や水分にさらされると、仕上がりや塗膜の性能に影響が出る場合があります。晴れが続く日を選んで作業してください。











