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2015/02/02
更新日:2026/09/11
ドア枠の「ケーシング」とは?役割・種類から選び方まで徹底解説
ケーシングとは?
「ケーシング」とは、ドアや窓の枠と壁の境目に取り付ける、断面がL字型の装飾部材のことです。壁紙や塗り壁の切れ目をきれいに隠しながら、開口部まわりに立体的な陰影を生み出し、インテリアにアクセントを加える役割があります。
今日は、この「ケーシング」についてのお話です。
ドアまわりで使われるケーシングは、単なる飾りではありません。ドア枠と壁の境目をきれいに納め、ドアまわりの印象を整えるための大切な部材です。
では、ケーシングはドア枠のどの部分に使われているのでしょうか。
ケーシングの役割とメリット
- 壁と枠の隙間(見切り)を隠す:壁紙や塗り壁の境界線は、時間が経つと剥がれたり隙間ができたりしがちです。ケーシングで覆うことで、境界線をきれいに隠せます。
- デザインに重厚感やアクセントを出す:開口部の周りに立体的な枠が回るため、クラシックやアンティーク、輸入住宅のような高級感や重厚感を演出できます。
- 壁の角(出隅)の保護:人や物がぶつかりやすい開口部の角をカバーし、壁紙の破れや傷を防ぎます。
ドア枠の構成とケーシング枠・固定枠の違い
お家にドアを取り付けるためには、「ドア本体」だけではなく、「ドア枠」が必要です。この「ドア枠」、実はいくつかの部材から成り立っていて、少々複雑です。
- ドア枠
- 戸当り … ドアを閉じたときに、ドア枠に扉を止めるための細い木材
- ケーシング … ドア枠と壁の境目をカバーするために取り付けるL字型の部材
これら3種類の部材を総称して「ドア枠」と呼んでいます。
このケーシングが付いているかどうかで、ドア枠まわりの仕上げ方は大きく分かれます。
仕上げ方法で選ぶ:ケーシング枠・固定枠・クロス巻きの違い
| 仕上げ方法 | 特徴 | 見た目の印象 |
|---|---|---|
| ケーシング枠 | 枠のほかに、壁に被せるL字型の装飾部材(ケーシング)を取り付ける | クラシック・重厚。枠が強調され、インテリアの主役になる |
| 固定枠(スマート枠) | 壁の厚みと同じ幅の枠をはめ込む。壁との段差が少ない | シンプル・モダン。すっきりとした現代的な印象 |
| クロス巻き | 枠自体をほとんど見せず、壁紙を開口部の内側まで巻き込む | ミニマル。枠線が消え、空間が広く見える |
ウッドデポでは基本的に「ケーシング枠」を採用しています。様々な壁厚に柔軟に対応でき、ドアまわりが二重に縁取られることで、繊細で重厚感のある仕上がりになるのが魅力です。一方、固定枠は壁厚とのミリ単位の調整が必要で、施工の自由度はケーシング枠に比べて低くなります。
ケーシングの構造
ケーシングは、断面がL字型(アングル付き)になっているのが一般的です。ベースとなる枠(縦枠・上枠)を壁の開口部に取り付けたあと、枠の溝にL字型のケーシング足(差し込み部分)を差し込み、壁面に沿って装飾面を広げることで壁と枠の境界線を覆います。この構造により、壁の厚みが多少前後しても、差し込み具合の調整で現場での施工が綺麗に収まるというメリットもあります。
ケーシングの用途
インテリアにはさまざまな場所を縁取って飾る装飾建材があります。こうした装飾建材には「モールディング」などの呼び方があり、ドアや窓まわりに使われるものを「ケーシング」と呼びます。
一般的には、ケーシングの素材は、天然木(木製)のほか、面材にシートを貼ったMDF(木質繊維板)、樹脂製などさまざまです。デザインも、表面にモールディング加工を施した装飾性の高いものから、細くシンプルなラインでモダンな空間に合わせやすいものまで、幅広く展開しています。
ウッドデポのケーシングには、以下のようなデザインがあります。
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ドアや窓を海外風に仕上げる「ロゼット」と「プリンスブロック」とは?
海外の住宅や、クラシックなインテリアで見かける、ドアや窓の枠(ケーシング)の角に取り付けられた四角い飾り。あれは一体何という部材なのでしょうか。
これらは主に「ロゼット(Rosette)」や「プリンスブロック(Prince Block)」と呼ばれる装飾建材です。ここでは、その役割や2つの違いについて解説します。

共通する役割とメリット
どちらも、ドア枠や窓枠を囲む「ケーシング(額縁)」の上部の角(コーナー部分)に設置する装飾ブロックです。取り入れることで、デザイン面と施工面で以下のメリットがあります。
- 高級感・海外風の演出:枠の角に立体的なアクセントが加わることで、空間全体に重厚感や上品なクラシック感が生まれます。
- 施工の簡略化:通常、枠の角を合わせるには斜め45度にカットする高度な技術(留め加工)が必要ですが、四角いブロックを角に挟むことで、枠を直線カットのまま突き付けるだけで美しく収まります。
「ロゼット」と「プリンスブロック」の違い
役割は同じですが、デザインのモチーフや言葉の由来に違いがあります。
■ ロゼット(Rosette)
主に「バラの花」や円形の幾何学模様が中央に彫り込まれた、華やかなデザインが特徴です。英語で「八重咲きのバラ」を意味する言葉が由来で、建築装飾に限らずリボンの勲章などにも使われる一般的な名称です。エレガント、フレンチシャビー、正統派ヨーロピアンクラシックなどのテイストにおすすめです。
■ プリンスブロック(Prince Block)
花の模様に限らず、シンプルな段差(ステップデザイン)や彫り込みのないプレーンなものまで含めた「コーナーブロック全般」を指すことが多い名称です。海外の装飾建材メーカーの商品名・通称が由来となっています。アメリカンコロニアル、アーリーアメリカン、すっきりとしたクラシックモダンなどのテイストにおすすめです。
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ケーシングの施工例
施工例 1
各ドア・窓まわりに、幅広のケーシングを使用し、建物のスケール感と調和が取れています。ホワイト塗装を施し、フレンチナチュラルな雰囲気に仕上がっています。
施工例 2
装飾的な形状のケーシングを使用し、角の部分を45度のカットで突き合わせています。絵画の額縁のように格調高い雰囲気を演出。アンティーク家具とも相性抜群で、クラウン(天井廻り縁)とも美しくコーディネートされています。
ケーシングでインテリアをグレードアップ
ここまで「ケーシング」について解説してきましたが、実はケーシングは「モールディング」と呼ばれる装飾建材の一種です。
モールディングとは、建築物や家具の表面に施す立体的な飾り縁(見切り材)全体を指す総称です。部屋のあらゆる境界線(床と壁、壁と天井など)の隙間を隠したり、陰影をつけて美しく見せたりするために使われます。
このモールディングは、取り付ける場所によって呼び方が変わります。
| 呼び方 | 取り付ける場所 | 主な役割 |
|---|---|---|
| ケーシング | 窓やドアの周囲(枠と壁の境目) | 開口部を引き締め、豪華に見せる |
| クラウン(廻り縁) | 天井と壁の境目 | 天井を高く見せる、クラシックな雰囲気を出す |
| ベースボード(巾木) | 床と壁の境目 | 掃除機などが壁にぶつかるのを防ぐ |
| チェアレール(腰見切り) | 壁の中間(床から80cm前後) | 椅子の背もたれが壁に当たって傷つくのを防ぐ |
つまり、モールディング=装飾建材すべての総称であり、ケーシング=その中でもドアや窓の枠に使うものという位置づけです。ケーシングやクラウンなどの木製装飾材は、一見目立たないながらも、洋書スタイルのインテリアを本格的に演出するためのスパイスになります。
このたび、ケーシングを含む「モールディング(木製内装材)」の一覧ページをリニューアルしました。
すべてのモールディング・木製内装材を一覧で確認できるようになり、探しやすくなっています。DIYにも気軽に取り入れられるアイテムですので、ぜひご覧ください。
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よくある質問|ケーシングについて
- Q. ケーシングとは何ですか?
- A. ドア枠と壁の境目をカバーするために取り付けるL字型の部材です。ドアまわりを美しく縁取るとともに、ドア枠と壁の境目をきれいに納める役割があります。
- Q. ケーシング枠とは何ですか?
- A. ドア枠にケーシングを組み合わせたタイプの枠のことです。様々な壁厚に対応しやすく、ドアまわりが二重に縁取られることで重厚感のある仕上がりになります。
- Q. ノンケーシング枠(固定枠)とは何ですか?
- A. ケーシングを使わず、ドア枠と壁がフラットに納まるタイプの枠です。すっきりミニマルな印象になりますが、壁厚に合わせた精密な施工が必要です。
- Q. ケーシング枠と固定枠、どちらを選べばいいですか?
- A. 壁厚に柔軟に対応しつつ重厚感のある仕上がりを求める場合はケーシング枠、フラットですっきりした印象を求める場合は固定枠がおすすめです。ウッドデポでは基本的にケーシング枠を採用しています。







