玄関ドアの「内開き」と「外開き」とは?
「玄関ドアを内開きにするべきか、外開きにするべきか」——住宅のリフォームや店舗の設計で、多くの方が一度は迷うポイントです。
結論から言うと、内開きと外開きのどちらが正解かは、玄関のスペース・周囲の状況・使い方によって変わります。まずはそれぞれの基本的な違いを整理してから、メリット・デメリット、判断基準の順にご紹介します。


※内開き=ドアが室内側へ開く形式/外開き=ドアが屋外側へ開く形式
内開きとは
内開きは、ドアを開けたときに室内側へ開く形式です。屋外側にドアが張り出さないため、玄関の外にスペースがない場合や、道路・通路に接している場合に採用されることがあります。
外開きとは
外開きは、ドアを開けたときに屋外側へ開く形式です。日本の住宅で古くから広く採用されており、玄関で靴を脱ぐ生活習慣に合わせて、室内側のスペースを広く使えるという特徴があります。
内開きのメリット・デメリット
内開きのメリット
- 外側の通行スペースを確保しやすい
- ドアを開けた際に道路や隣地など外部へ干渉しにくい
- 開閉が室内側で完結する
内開きのデメリット
- 室内側に開閉スペースが必要になる
- 玄関収納・家具などと干渉しやすい
- 玄関土間の広さによっては使い勝手に影響が出る
※上記は一般的な傾向です。住宅・店舗・建物の用途によって当てはまり方は異なります。
外開きのメリット・デメリット
外開きのメリット
- 玄関内部のスペースを有効に使いやすい
- 靴箱や玄関収納との干渉を避けやすい
- 屋外側に開閉スペースを確保できる場合に有利
外開きのデメリット
- 屋外側にドアが開くためのスペースが必要
- 開いたドアが通路や隣地・道路境界線に干渉する可能性がある
- 敷地や共用部分との位置関係に注意が必要
内開き・外開き比較表
ここまでの内容を、比較表でまとめます。
| 比較項目 | 内開き | 外開き |
|---|---|---|
| 開く方向 | 室内側 | 屋外側 |
| 室内スペース | 開閉スペースが必要 | 比較的確保しやすい |
| 屋外スペース | 確保しやすい | 開閉スペースが必要 |
| 家具・収納との干渉 | 注意が必要 | 比較的少ない |
| 通路・道路との干渉 | 少ない | 注意が必要 |
| 向いているケース | 屋外側に余裕がない場合 | 室内側に余裕がある場合 |


結局どっちがいい?判断基準7つ
内開き・外開きに絶対的な正解はありません。以下の7つのポイントから、ご自宅・店舗の条件に合わせて検討することをおすすめします。
- 玄関内部の広さ
- ドア外側のスペース
- 通路・道路との位置関係
- 家具・収納との干渉
- 建物の用途(住宅・店舗など)
- 人の出入りの頻度・動線
- 安全性・避難経路上の条件


内開きのドアを外開きに変更できる?
「今の内開きドアを外開きに変えられないか」というご相談をいただくことがあります。
結論として、ドア本体・丁番・ドア枠・ドアクローザー・錠やラッチの仕様、そして建物側の納まりによって可否が変わるため、一概に「簡単にできる」とは言えません。特に以下の点は事前確認が必要です。
- ドア枠や丁番の位置・仕様
- ドアクローザーが開き方向に対応しているか
- 錠・ラッチの向き
- 変更後に必要な開閉スペースが確保できるか
変更を検討される場合は、事前に施工会社へご相談いただくことをおすすめします。
店舗の玄関ドアは内開き・外開きどちらがいい?
法的・安全面でのメリットと運用効率

店舗の場合、住宅とは異なる視点での検討が必要です。多くの路面店では、敷地いっぱいに建物を建てるため、道路境界線と入口が非常に近いケースが少なくありません。


また、扉を開ける動作と来店客の動きが逆行すると、入店時の動作が一時止まってしまうことになります。ただ内開きの場合は、店内に人がいる場合ドアと干渉する可能性も考えられます。これらを踏まえると一長一短、どちらが優れているかは言えないでしょう。
境界線へのはみ出しを防止:外開きのドアにすると、開けた際にドアが境界線から公道へはみ出してしまうことがあります。道路境界線から玄関ドアがはみ出すのを防ぎ、安全でスムーズな入店動線を確保するために「内開き」は有効な選択肢のひとつです。
テナント特有の「シャッター干渉」を回避:建物内テナントでシャッターの内側にドアを設置する場合、外開きではドアがシャッターに干渉してしまうことがあります。シャッターを閉めた状態でも店内からドアを開けられるよう、こうした環境では内開きが必要になるケースがあります。
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世界基準のスタイルと日本の住宅文化
欧米では玄関ドアは内開きが主流です。歴史的には防犯上の理由がありますが、現代では「どうぞ、中へ」と招き入れるおもてなしの所作としても、上質な接客を重視する店舗デザインで採用されることがあります。
一方、日本の店舗・住宅で外開きが多く見られるのは、玄関で靴を脱ぐ習慣に合わせて室内スペースを広く使う工夫や、雨水が室内に入りにくい構造として好まれてきた背景があります。

店舗の玄関ドアの開き方に関わる法令・消防上の条件は、建物の用途・規模・避難経路等によって異なる場合があります。実際の設計・施工時には、建築士・施工会社・所轄の関係機関等へ事前にご確認ください。
開き方が決まったら|木製ドアのデザインを選ぶ
開き方の方向性が決まったら、次に考えたいのがドアそのもののデザインや素材です。WOOD DEPOTでは、標準的な片開きドアに加え、間口を広く取れる親子ドア、格式高い観音開き(両開き)の3つのラインナップをご用意しており、お店や住まいのスタイルに合わせてお選びいただけます。
木製ドアの場合、開き方向だけでなく、ドア枠・丁番・ドアクローザー・ハンドルなどの納まりまで含めて検討する必要があります。実際の製作・施工を行うWOOD DEPOTだからこそ、開き方とデザインの両面からご提案が可能です。
なお、実際のご注文は外開き仕様のお客様が大半で、通常は外開き仕様をメインに販売しておりますが、内開き仕様をご希望の場合も対応可能ですので、必要に応じてお申し付けください。
COMBINATION
まとめ:内開き・外開きは条件に合わせて選ぶ
- 外側のスペースが限られる場合:安全性を確保し、公道へのはみ出しを避けやすい「内開き」がおすすめです。
- 室内を広く使いたい場合:日本の生活習慣に馴染みやすい「外開き」がおすすめです。
- 店舗で境界線・シャッターとの干渉が懸念される場合:「内開き」を検討する価値があります。
WOOD DEPOTでは、内開き・外開きどちらにも対応した木製ドア枠をご用意しています。「うちの敷地条件ならどちらの開き方がベストだろう?」と迷われたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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よくある質問|玄関ドアの内開き・外開きについて
- Q. 内開きドアとは?
- A. ドアを開けたときに室内側へ開く形式です。屋外側のスペースを確保しやすい一方、室内側に開閉スペースが必要です。
- Q. 外開きドアとは?
- A. ドアを開けたときに屋外側へ開く形式です。日本の住宅で多く採用されており、室内スペースを広く使えます。
- Q. 玄関ドアは内開きと外開き、どちらがいいですか?
- A. 一概にどちらが正解とは言えません。玄関の広さ、外側のスペース、通路や家具との干渉など、条件に合わせて選ぶことが大切です。
- Q. 内開きのドアを外開きに変更できますか?
- A. ドア本体・丁番・枠・クローザー・錠の仕様や建物側の納まりによって可否が変わります。変更を検討する場合は、施工会社にご相談ください。
- Q. 店舗の玄関ドアは内開きと外開き、どちらが向いていますか?
- A. 道路境界線やシャッターとの干渉を避けたい場合は内開き、室内を広く使いたい場合は外開きが選ばれる傾向があります。立地とコンセプトに合わせてご検討ください。













