ドア枠が無加工、無塗装なのはなぜ?
お客様より、よくご質問いただくことについて
ご紹介させていただきます。
『各種木製ドアには加工や塗装オプションがあるのですが』
『なぜドア枠には加工や塗装オプションがないのですか?』
予め木製ドアを加工と塗装しておけば
現場で取り付けるだけなので工事がスムーズにいくので
枠も同様に出来ればと素朴に感じられることと思います。
只、枠の場合は建物自体に取り付ける関係上
少し事情が異なります。
そのあたりを少し詳しくご紹介させていただければと思います。
室内用開き戸枠の写真をご参考に、枠の特長をご説明いたします。
特長・・・無塗装、無加工の切りっ放しのバラバラの部材です。
工事写真左は、玄関ドア枠取付後
工事写真右は、室内ドア枠取付後です。
(1)枠接合部・・・切りっぱなしで少し長めの枠材はですので
大工様の施工基準で納まり良くカット加工して組み付けます。
(2)枠側のストライクプレート堀込加工
(3)枠側の丁番堀込加工
枠側の(2)ストライクプレートと(3)丁番の堀込加工の高さ位置を決める方法は
加工済みドアが基準となります。
≪施工手順≫
1、加工済み木製ドアに丁番を取り付ける
2、木製ドアに取り付けた丁番を基準に、枠側の丁番取付位置を決めて丁番堀込(3)を行います。
3、木製ドアを枠に取付ます。
4、木製ドアにノブを取付ます。
5、ノブが取付られるとノブを基準に枠側のストライクプレート位置を決めてストライクプレート堀込(2)を行います。
長くなってしまいましたが
これらの作業は全て現物合わせで
現場にて行わないと位置決めができない為
枠は無加工でのお渡しとなります。
ドア枠が無塗装である訳は
塗装の事だけを考えると
枠が設置される前のバラバラの状態で塗装をすれば
事前に塗装が仕上がっているので良いのではと考えがちなのですが
実際は、前項で加工や取付作業を行う為
折角きれいに塗装した仕上げ面を
傷つけたり汚したりしてしまいます。
ですので木製ドア取付作業が全て完了し完成した後に
最後に枠を塗装することでより綺麗に仕上げることができるのです。
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